本文へスキップ

キリシタンのあしあとを求めて各地を旅してめぐります♪

トップページ > キリシタン用語集

キリシタン用語集Terminologie


日本キリスト教史を知る上で欠かせないキリシタン用語を集めました☆ 


                 (ポ=ポルトガル語、ラ­=ラテン語、複数形=複、古語=古

あ行 か行 さ行 た行 な行 は行 ま行 や行 ら行 わ行



あ行
  • アニマ:Anima(ラ・ポ)「命の根源となるもの」の意。霊魂。キリシタンは「―の助かり」が何より大切だと信じていた。
  • アンジヨ:Anjo(ポ)「使い」の意。天使。
  • イエズス会:スペイン人のイグナチウス・デ・ロヨラらが1534年に結成した修道会。1540年にローマ教皇の公認を得、海外に宣教師を派遣するなどした。
  • イルマン:Irmão (ポ)「兄弟」の意。修道士のこと。神に3つの約束(貞潔、清貧、従順)をして、自分の一生を捧げる男子。「入満・伊智満・由婁漫」とも書く。
  • インヘルノ:Inferno(ポ)。地獄。
  • エケレジア:Ecclesia(ラ)。教会。
  • オラシヨ:Oratio(ラ)「祈念、頼み、願い」の意。祈り。「オラショ」ともいった。


か行

  • 隠れキリシタン:かくれキリシタン。禁教令下で仏教徒を装いながらキリスト教を信じていた者のこと。禁教令が解かれた後も江戸時代の秘教形態を守り、カトリック教会に戻らない信仰者の群れのことは「カクレキリシタン」とカタカナで書くことが多い。また開国後カトリック教会に復帰した(隠れ)信徒については、以前仏教徒のふりをしていた頃のことを「隠れキリシタン」ではなく「潜伏キリシタン」と区別してよぶ。
  • ガラサ:Graça(ポ)「恩賞」の意。神による恩寵、恵み、賜物のことを指す。
  • 管区長:かんくちょう。布教地を地域別に分けた管区の責任者のこと。修道会では上長への従順が求められたので、管区長の権限は大きかった。
  • キリシタン:Cristão (ポ)「キリスト教徒、キリスト者」の意。室町後期に日本に伝えられたローマ-カトリック系のキリスト教。また、その信徒。のちに江戸幕府によって信仰・布教を厳禁される。南蛮宗、伴天連宗(バテレンしゅう)、天主教ともよばれ、5代将軍徳川綱吉以後、「吉」の字を避けて「切支丹」の字が当てられた。
  • キリシタン大名:キリシタンだいみょう。近世初期、キリスト教徒となった大名のこと。高山右近・大友宗麟・大村純忠・小西行長らが有名。豊臣秀吉や徳川氏の禁教令によって弾圧され、絶えた。
  • キリシタン寺:キリシタンじ。室町末期から安土桃山時代にかけて建てられたキリスト教の教会堂のこと。南蛮寺(なんばんじ)ともよばれた。外国人宣教師が織田信長の許しを得て、京都と安土に建てたものを指すこともある。
  • キリシタン-バテレン:Cristão(ポ)+Padre(ポ)の和製造語。当初は外国人宣教師で司祭職の者を指す言葉だったが、次第に日本人キリスト教徒のこともそう呼ぶようになった。「―の妖術」など、江戸時代には魔法を使うというイメージを持たれていた。
  • キリシタン版:キリシタンばん。近世初期、イエズス会が主として九州地方で刊行した活字本の総称。ヨーロッパから帰国した天正遣欧使節が活版印刷機を持ち帰ったことから出版されることとなった。「ドチリナ・キリシタン」「伊曽保物語」「日葡(にっぽ)辞書」など。
  • 切支丹奉行:きりしたんぶぎょう。江戸幕府の職名の一つ。キリシタンの探索や取り締まりのために、寛永17(1640)年設置にされた。のち宗門改役(しゅうもんあらためやく)と改称。
  • キリシタン屋敷:キリシタンやしき。江戸時代、小石川茗荷谷(東京都文京区)にあった、キリスト教宣教師らを収容した牢獄。正保3(1646)年宗門改役(しゅうもんあらためやく)であった大目付井上政重の下屋敷に設置された。寛政4年(1792)廃止。キリシタン山屋敷ともよばれる。
  • クルス:Crus(ポ)。十字架。
  • コレジヨ:Colegio(ポ)。現在の大神学校のこと。セミナリヨでの勉強を修了し、ノビシアード(修練院)を終え、神父を目指す者が更にラテン語、人文学、哲学、神学などを学ぶ高等教育機関。日本では1580年、府内(大分)に設立された。「コレジオ」ともいう。
  • コンタス:Contas(ポ)。祈りの時に使う念珠。コンタツとも。
  • コンチリサン:Contrição(ポ)完全な痛悔の意。キリストの愛に対して犯した罪を悔い、深く悲しみ、再び罪を犯さないと決意すること。
  • こんてむつす・むん地:コンテムツス・ムンヂ。Contemptus mundi(ラ)「世を厭う」の意。キリシタン版として刊行された出版物の一つ。キリスト教の修道・教訓の書として書かれた「イミタチオ-クリスチ(キリストにならいて)」の翻訳版として発行された。
  • コンヒサン:Confissão(ポ)「告白」の意。懺悔、告解(こっかい)、悔悛の秘蹟のこと。カトリックでは司祭に罪の告白をし、許しを受けるという秘蹟があり、これをしなくては罪が許されず、天国に行けないと考えられていたので重要視されていた。


さ行

  • サカラメント:Sacramento(ポ)「誓い、重大な義務」の意。秘蹟。目に見えない恩恵と内的聖化を与える、目に見えるしるし。カトリックには洗礼・堅信・聖体・改悛(ゆるし)・病者の塗油・叙階・婚姻の七つの秘蹟がある。
  • サンタ・マリア:Santa Maria(ラ・ポ)。イエスの母マリアの尊称。聖母マリア。
  • サントス:Santos(ポ複)。聖人たち。
  • 修道会:しゅうどうかい。キリスト教に生涯を捧げるという同じ目的を持って集まったグループ。誓いをたて、キリストの教えに従って生活する。
  • 殉教:じゅんきょう。命をかけて(無抵抗で)信仰を貫き、キリストとその教えのために死ぬこと。ギリシャ語で「証(あか)し」を意味するMartyriaが語源。
  • 巡察師:じゅんさつし。修道会の長の特使として、布教地に派遣される人。視察状況を報告し、現地に問題があれば対策を講じる権限を持っていた。
  • 叙階:じょかい。司教、司祭、助祭など、聖職者の職務につくために行われるカトリック教会の儀式で、七つの秘蹟の一つ。司教によって執り行われる。
  • スピリツ:Spiritu(ポ)「息」の意。霊のこと。
  • スピリツ サント:Spiritu santo(ポ)。聖霊。三位一体なる神の霊。
  • 聖歌:せいか。カトリック教会で歌われる宗教歌。プロテスタント教会では賛美歌という。
  • 誓願:せいがん。神の前でたてる誓い。修道生活では、貞潔・清貧・従順の誓願をたて、キリストにならう生活をする。
  • 聖人:せいじん。殉教もしくは敬虔な生涯を送り、信者の模範として崇敬を受ける人。カトリックでは聖人の要件を満たし、ローマ教皇によって列聖された人を指す。
  • ゼズ キリシト:Jesu Christo(ポ)。イエズス(イエス)・キリスト。
  • ゼズス:Jesus(ポ)。イエズス(イエス)のこと。
  • セミナリヨ:Seminario(ポ)。小神学校。イエズス会の宣教師が、日本人聖職者の養成を目的として天正8(1580)年から開設した学校。安土・有馬などに置かれ、神学・ラテン語・音楽・数学などが教授された。慶長19(1614)年幕府の禁教令により廃絶となった。「セミナリオ」ともいう。
  • 宣教師:せんきょうし。キリスト教の教えを宣(の)べ伝えるために海外に派遣された人。
  • ゼンチヨ:Gentio(ポ)。異教徒。キリシタンがキリスト教徒以外の者をよぶときに用いた。
  • 洗礼:せんれい。キリスト教徒となるための儀式。水の注ぎを受ける。
  • 洗礼名:せんれいめい。洗礼を受けるときにつける名前。英語ではクリスチャン・ネームという。カトリックでは霊名、聖公会では教名、正教会では聖名(せいな)ともいい、聖人名をつける習慣がある。プロテスタント諸教派では聖人崇敬をしないこともあり、洗礼名をつけないところが多い。


た行

  • デウス:Deus(ラ)。神。天主。天帝。造物主。
  • デウス ヒイリヨ:Deus Filho(ポ)。聖子。三位一体なる神が受肉して人間となったイエズス(イエス)・キリストのこと。
  • テンタサン:Tentação(ポ)「試み、試し」の意。誘惑。人を罪に誘うこと。
  • 典礼:てんれい。教会が神に捧げる公的な礼拝。主にカトリック教会で用いられる術語。
  • 同宿:どうじゅく。司祭・修道士を手伝い宣教の任に当たった日本人信徒のこと。キリシタン時代、同宿の働きはとても大きかった。
  • ドチリナ・キリシタン:Doctrina Cristão(ポ)「キリスト教教義」の意。イエズス会の宣教師たちによって書かれた教理問答書で、キリシタン版の一つ。師と弟子の問答形式で、教義が平易な文章で説かれている。1592年頃と1600年に刊行。


な行

  • ナタル:Natal(ポ)「降誕祭」の意。クリスマスのこと。
  • 南蛮:なんばん。ポルトガルやスペインなど南ヨーロッパのことを指す言葉。16世紀中頃から来日するようになったポルトガル人、スペイン人によってもたらされた文化を「―文化」という。
  • 南蛮人:なんばんじん。もともとはポルトガル人、スペイン人など南ヨーロッパ諸国から来た者を指す言葉だったが、後には日本より南方からやって来た人々のことも含むようになった。南蛮人よりも時代的に少し遅く日本に来るようになったオランダ人、イギリス人については「紅毛人(こうもうじん)」とよび、区別していた。


は行

  • バウチズモ:Baptesimo(ポ)。洗礼。キリスト教徒となるための儀式で、水の注ぎを受ける。カトリックでは七つの秘蹟の一つ。
  • パシヨン:Passion(ポ古)。キリストの受難。「ごパッション」ともいった。ラテン語ではPassioなので、「パツシヨ」ともいう。
  • パッパ:Papa(ポ)。教皇。ローマ-カトリック教会の首長。カトリックではキリストの代理と考えられている。「パアパ」ともいった。
  • 伴天連:ばてれん。ポルトガル語のPadre(パードレ:師父の意)から、(1)キリスト教伝来に際して渡来した宣教師・司祭。パードレ。(2)キリスト教およびキリスト教徒の俗称。「―信者」。「破天連」の当て字もあり、「バテレン」、「はてれん」ともよばれた。
  • 伴天連宗:ばてれんしゅう。キリスト教の俗称。キリスト教伝来から江戸時代に、主に否定的な意味で使われた。
  • 伴天連追放令:ばてれんついほうれい。天正15(1587)年豊臣秀吉が九州平定後、博多で発したキリスト教禁令。キリスト教を邪宗として禁止し、バテレン(宣教師)を20日以内に国外追放することを命じた。
  • パライゾ:Paraiso(ポ)。楽園、天国のこと。パライソ、ハライソともいった。
  • ヒイデス:Fides(ラ)「人の中心、真実」の意。信仰。
  • 秘蹟:ひせき。神の恩恵にあずかるためのキリスト教の儀式で、カトリック教会では洗礼・堅信・聖体・改悛・病者の塗油・叙階・婚姻の七つの秘蹟を挙げる。プロテスタント諸教派では聖礼典(礼典)と称し、洗礼と聖餐(せいさん)式とをいうことが多い。英語ではサクラメント(Sacrament)。キリシタン時代はサカラメントといった。
  • ビルゼン:Virgem(ポ)「不犯、穢れなきこと、正しきこと」の意。処女。「―マリヤ」はキリストを身籠った処女(おとめ)マリヤのこと。
  • ベヤト:Beato(ポ)「果報なる者、福人」の意。福者、列福された者という意味で使われることが多い。「ベアト」とも。
  • ポロシモ:Proximo(ポ)。隣人。


ま行

  • マルチリヨ:Martirio(ポ)。殉教。ギリシャ語で「証(あか)し」を意味するMartyriaが語源となっている。
  • マルチル:Martir(ポ)。殉教者。信仰のため、またはその教えを証しするために命を捧げた人々。
  • マルチレス:Martires(ポ複)殉教者たち。
  • ミステリヨ:Mysterio(ポ)「隠れたる尊き理、秘密」の意。玄義、奥義、神秘。
  • ミゼリコルディアの組:ミゼリコルディア(Misericórdia)とはラテン語で「慈悲」の意味で、キリシタン時代に、病人看護や貧しい人の救済に奉仕したグループのことを指す。1240年頃イタリアで始まったのが起源。
  • メダイ:キリストやマリア、聖人の像などを刻んだ金属製の物。メダルの意。


や行


ら行


わ行